KDDIが、東証1部上場でインターネット専業のカブドットコム証券に、
最大1000億円を出資する方向で調整していることが24日、分かった。
スマートフォン市場が成熟化する中、ITと金融を融合した「フィンテック」分野を強化し、
収益源を多角化する。
携帯電話の契約数で約5300万件に上るKDDIの顧客基盤と、
カブドットコム証券のノウハウを活用し、新たな金融サービスを提供する考え。
KDDIはTOB(株式公開買い付け)を通じて株式を取得する。
出資比率は5割弱となり、カブドットコム証券は上場廃止になる公算が大きい。
来月にも取得価格など詳細を詰め、数カ月以内の株式取得を想定している。
カブドットコム証券には、三菱UFJ証券ホールディングスが52%出資するほか、
三菱UFJ銀行も6%を保有。三菱UFJ側は引き続き一定の株式を保有し続ける見通しだ。