アンプ
楽器用のアンプとは、いわゆる増幅器(amplifier)の一種であり、
やはり電気信号の増幅の機能を荷っている装置ですが、
その中でも、電気楽器や電子楽器と組み合わせる時に
便利なように設計・製造されたものであり、
しばしばスピーカーまで一体化・内蔵しており、
音を実際に出す役割を果たすものです。
エレキギターなどの電気楽器などは、音を表現した(微弱な)電気信号を作り出しはするが、
電気楽器から出た信号を直接スピーカーにつないでも非常に小さな音しか出ず、
ほとんど聞こえない。
信号の増幅が必要であり、増幅器(amplifier)が必要です。
そして、楽器を演奏する場面ではスピーカーも一体化しているほうが便利なので、
しばしばそう設計されています。
特にエレクトリックギターの音というのは、
信号が歪んだり特殊に変化させられていることがその音の醍醐味です、
と広く認識されています。
そのように信号を歪ませたり変化させたり周波数ごとに特殊な特性を持たせる機能を果たすのは、
(首からさげて演奏しなければならない、という特性や、
楽器のたどってきた歴史的ないきさつもあり、大部分は)
ギターのほうではなく、大部分が「アンプ」のほうなのである。
別の言い方をすると、エレクトリックギターの「音づくり」はアンプ抜きでは成立せず、
エレクトリックギターという楽器は、
それ単体では音が十分に出来上がっておらず、
実際にはエレクトリックギターとアンプを組み合わせた状態でようやく実際に出る音が定まる、
あるいはエレクトリックギターとアンプを合わせた状態がひとつの楽器、
と言えるような状態なのである。
とりわけエレクトリックギターの奏者にとって、
アンプは非常に重要な要素であり、
その選択によって、聴衆に聞こえてくる音が大きく異なるのである。
プロが使う物はアンプ(ヘッド)とスピーカー(キャビネット)が別れている物も多く、
ヘッドとキャビネットを違うメーカーにするアーティストも少なくありません。
私自身はアンプはクリーン(歪ませない)にして、エフェクターで音作りをするほうが多いです。
Marshal(有名なメーカー)などでは、クリーンとディストーション系の音を切り替えられるので、
それを踏まえての音作りとかが出来ます。